2019年10月から始まる消費税の増税に備えて、景気対策として打ち出されたのが5%のポイント還元。
このことをきっかけに、マイル集めを含めたポイ活が流行し始めました。
しかし、そのほとんどはマイルに交換して、タダで海外旅行に行こうというもの。
ポイントにせよ、マイルにせよ、使ってしまえば無くなってしまうのに…。
そこで、今、密かに話題になっているのがポイント投資&ポイント運用です。
この記事では、そのポイント投資とポイント運用の違いがどんなものなのかを踏まえて、そもそも何なのかの説明をしていきたいと思います。
もちろん、ポイント投資&ポイント運用で負けない攻略法などもも紹介します。
ポイント投資&ポイント運用とは
ポイント投資とは、買い物などで使ったクレジットカードの金額などによって貯まったポイントを、株式投資や投資信託などの投資に使うことができるサービスのこと。
どんなポイントでも投資ができる訳ではなく、各ポイントを管理している会社やその関連企業や提携企業によるサービスであるため、投資に使うことができるポイントは決まっている。
代表的なのは、楽天ポイント、dポイント、Tポイント、永久不滅ポイント、Pontaポイント、ウォレットポイントなど。
ポイント投資&ポイント運用を比較
最近、各社が急にポイント投資サービスを始めており、いろいろありますので、それを実際に比較してみましょう。
ポイント投資には大きく分けてふたつの方法があります。
ひとつはポイント会社が運営しているサービスで、ポイントのまま投資をして、利益もポイントで受け取ることができる方法。
これを『ポイント運用』と言います。
もうひとつは、証券会社が運営しているサービスで、ポイントを証券会社に移行させて、株や投資信託に注文する費用に充当する方法。
これを『ポイント投資』と言います。
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ポイントのまま投資をする方法
(ポイント運用) |
楽天スーパーポイント |
永久不滅ポイント | |
Pontaポイント | |
dポイント | |
au WALLETポイント | |
StockPoint | |
ポイント分の投資をする方法
(ポイント投資) |
楽天スーパーポイント(楽天証券) |
Tポイント(SBIネオモバイル証券、SBI証券) | |
松井証券ポイント(松井証券) | |
インヴァストカードポイント(インヴァスト証券) |
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ポイント投資&ポイント運用のメリット
ポイントなので損しても諦めがつく
ポイント投資&ポイント運用の場合、現金で投資するわけではなく、日常的に使っているクレジットカードに貯まったポイントを使うため、いつもよりハイリスクな投資にチャレンジしてみてもいいかもしれない。
投資なので、当然、損することもあるが、身銭を切ってやっているわけではないので、損しても諦めがつく。
投資期間中ポイントの有効期限が延びる
通常、ポイントの有効期限は1年から2年というクレジットカードがほとんどではありますが、そのポイントをポイント運用にまわしている期間は有効期限がなくなり、再び、ポイントを止めてポイントに戻した時からまた1年から2年という有効期限が発生する場合がほとんど。
有効期限に追われてそれほど欲しくない物と交換してしまったり、焦って旅行に行く必要はなくなりそう。
ポイント投資の場合は、注文した費用に充当するため、充当した瞬間にポイントは償却されます。
利益を好きな時に好きなだけ換金できる
ポイントの多くは株や投資信託での運用ということになるが、最初の投資に必要なロッドが少ないため、気軽に始めることができる。
また、処分する場合も、その時に必要なポイントに応じて、自分の好きなタイミングで、細かく換金することができるのも魅力。
ポイント投資&ポイント運用のデメリット
投資の内容が分かりづらい場合がある
株や投資信託の場合は、値動きは市場の動きと同じなので、さほど問題ではないが、内容が公開されていないファンドなどもあり、それらは実際に何に投資され、どのような値動きなのかを把握することができない。
把握できないということは、表示されているチャートがデタラメだったとしても受け入れるしかない不安はある。
換金するのに時間がかかる
好きなタイミングで換金することができると書いたが、あくまでも売却ができるということであり、実際にポイントになって戻ってくるまでには、ちょっと時間がかかる。
さらにそこから換金となると、さらに時間がかかるので、必要なときは早めに申請するようにしよう。
投資なので目減りすることもある
投資である以上、いいことばかりではない。
得することもあれば、損することもあるので、さすがに投資してチェックもせずにほったらかしというの訳にはいかない。
おすすめなポイント投資&ポイント運用
個人的にオススメなポイント投資は、『ポイントのまま投資をする方法(ポイント運用)』。
さらに言えば、元資であるポイントの貯めやすさと、最終的に使う先を考えると、楽天ポイントや永久不滅ポイントのポイント投資がオススメ。
ただし、楽天ポイントの投資にはポイントのまま投資をする方法とポイント分の投資をする方法とあるので注意が必要。
ここですすめているのは、あくまでもポイントのまま投資をする方法ということで。
ポイント投資&ポイント運用を攻略しよう
投資案件にはいろいろあります。
大きく分けると、アクティブ型(ハイリスクハイリターン)のものバランス型(ローリスクローリターン)のもがあります。
どうせならアクティブ型に全力で突っ込みたくなるところではありますが、ポイントも資産の一部と考えるのなら、アクティブ型に全力というわけにはいかないので、双方バランスよく投資をするようにしてください。
銘柄のバランスもそうですが、買うタイミングを年に一回大きく投資するよりは、毎月ちょこちょこ投資した方が平均を取るので、結果的に利益を出しやすくなります(「ドルコスト法」で検索!)
その他、市場で状況が分かる銘柄に関しては、各自、いろいろ分析をして購入するといいでしょう。
ポイント投資&ポイント運用の税金
私が『ポイントのまま投資をする方法(ポイント運用)』をおすすめした一番の理由は、実はここにあります。
ポイントとは言え利益となれば、当然、税金がかかってしまいます。
『ポイント分の投資をする方法(ポイント投資)』というのは、あくまでもポイント分の株や投資信託を購入できるというだけで、正確にはポイントを証券会社で換金をして、現金で購入しているのです。
なので、その結果の利益に関しては、普通に現金で投資をした時と同じように、利益に対して所得税15%と住民税5%を足した20%(2037年までは復興所得税2.1%が所得税に上乗せされるため正確には20.315%)が徴収されることになる。
一方、ポイントのまま投資をする方法であれば、増えるのはポイントなので、一時所得として扱われる。
一時所得の税額を算出する場合の計算式は、一時所得=総収入金額―収入を得るために支出した金額―特別控除額(最高50万円)となっている。
収入を得るために支出した金額が何に該当するかは税理士などに相談してもらいたいところだが、何より最高50万円が非課税になるということは大きい。
ポイントのまま運用している場合は実質非課税になると言ってもいいだろう。
ポイント投資&ポイント運用で現金化
ポイント運用をしている場合は、ご希望の金額だけ止めて、まずはポイントに戻します。
そのポイントをドットマネーに移行させて、現金化というのが一番オーソドックスな方法。
ただ、ポイントによっては、よそに移行できないポイントもあったりします。
そういう場合は、ポイントを金券に交換してもらい、その金券を金券ショップに売って現金化するか、メルカリやネットオークションで転売してもいいでしょう。
ただ、どうしても目減りは仕方ないので、できるだけポイントのまま有効活用することをおすすめします。
ポイント投資の場合は、保有している銘柄を売却したらお金で戻ってきますので、そのまま証券会社から出金するだけとなります。
ポイント運用でマイル化
ポイント運用の場合は、ポイントのまま有効活用するのに最適な方法はマイルに交換。
マイルは1マイルあたりの価値が1.2円〜17.9円と言われていますので、マイルに交換することが、一番お得な選択肢といえよう。
ポイントによって、交換しやすいポイントが違うので注意しよう。
- 楽天スーパーポイント→ANAマイル
- 永久不滅ポイント→ANAマイル
- WALLETポイント→ANAマイル
- Pontaポイント→JALマイル
- dポイント→JALマイル
アメブロ(ブログ)で貯まったポイントを投資
ポイント投資&ポイント運用といった場合、何もクレジットカードで貯まるポイントばかりがポイントではない。
例えば、人気のブログサービスであるアメブロ。
このアメブロでアフィリエイトをした場合、もらえるのはお金ではなくドットマネー。
ドットマネーもポイントの一種。
ドットマネーのポイントは、他のいろいろなポイントと交換できる。
その中にStockPointというポイント投資の会社へのポイント交換も可能。
ただし、ドットマネーからStockPointへのポイント交換は、100:95の還元率。
一方、ポンタポイントだと300:300なので、ポンタポイントとポイント交換をして、Pontaポイントでポイント投資をした方がお得です。
同様に楽天スーパーポイントにも交換することも可能ですが、楽天では、提携サービスから交換されたポイントでは、ポイント投資&ポイント運用共にできないことになっているので、Pontaポイントに交換するようにしてください。
ポイントサイトで貯まったポイントを投資
他にもポイントサイトで貯まったポイントもあると思いますが、やはりポイント交換を繰り返しながら、最終的にANAマイルにしたいならWALLETポイント、JALマイルにしたいならPontaポイントやdポイントにして、ポイント投資をはじめよう。
くれぐれも、いきなりマイルに交換して、スグに使っちゃうというもったいないことはしないようにしてくださいね。