ポイントはあくまでも副産物で、あてにはしない

ポイント

還元されたポイントは副産物として考える

ふだんの買い物、生活費全般の固定費(光熱費や通信費、NHK受信料など)、家賃や各種税金の支払いその他をすべてキャッシュレス決済にするようになると、貯まったポイントは相当なものになるはずです。

1回1回の決済ではたいしたポイントにならなくても、積み重ねがモノをいいます。

 

ただし、ポイントの獲得を目的に買い物や支払いをするわけではないので、ポイントはあくまで副産物として考えるようにします。

 

また、個人で事業をしている人は、経費になるような物品をポイントで購入してしまって損をしている場合があります。

例えば、1万円のレーザープリンターを買おうとするときに、8000円分ポイント、残り2000円分は現金決済とした場合、ポイント分は「値引き」としての計上となるので経費にはできません。

経費にできるのは現金で払った2000円分のみです。

せっかくポイントを貯めて買って喜んでいても、8000円分が経費にならないなんて、なにか残念な気がします。

 

よくあるのがポイントの付与条件や還元率の改定・変更で、「少し前までポイントの付く条件だったのに」ということもままあります。

気が付かないうちにポイントが付かなくなることもあるので、やはりポイントはあてにはならないのです。

 

だからこそ、お金としてすぐに使ってしまいがちなポイントですが、この際、副産物として認識して、そのポイントの価値を最大限に高めて使ってみてはどうでしょうか。

 

ポイントの最もおすすめな使い道は、人生をより楽しむための「遊興費」です。

「遊興費」をポイントで増やしていく具体的な方法について、ここから順に解説していきます。

 

身近な3大ポイントを攻略する

ポイントはあくまで「副産物」です。日常生活を過ごす中で、ストレスなく、できる限り多く貯めていくことを目指します。

ポイントを集めることに躍起になりすぎて、自分の日常生活が不便になってしまうのでは本末転倒です。

 

そこで、身近にある3つのポイントについてそれぞれの特徴を整理し、今後、効率よくポイントを貯めるコツを押さえておきましょう。

ここでいう3大ポイントは、Tポイント、楽天ポイント、dポイントを指します。

 

Tポイントは多くの人が利用しているポイントサービス

「Tポイント」は、様々な店舗で貯まる共通ポイントシステムを始めた先駆け的存在。

20歳から49歳までを対象とした先述の2020年ネットエイジアリサーチの調査によれば、調査した2000人の間で最も利用されているのがTポイントでした。

 

「Tポイント」が貯まる主な店舗は次のとおりです。

 

Yahoo!ショッピング、Yahoo!トラベル、LOHACO、PayPay(スマホ決済アプリ)、TSUTAYA、ファミリーマート、ウエルシア、100満ボルト、オートバックス……。

ほかにも多数の店舗と提携をしています。

 

また、Tポイント加盟店でPayPayでの支払いをする前には、Tポイントカードを提示すると通常のTポイントも貯められて、ポイントの二重取りもできます。

 

Tポイントで期間限定ポイントの使い道に困ったら、「Yahoo!公金支払い」を使って税金の支払いやふるさと納税の支払いに充当してください。

期間限定ポイントは使える期限が短く、使える店舗も限られているので、これを覚えておくとよいでしょう。

ただし、自動車税のように手数料が発生する場合もありますし、「Yahoo!公金払い」に対応をしていない自治体や税目もあります。

 

楽天ポイントはとにかく貯めやすい

2020年のネットエイジアリサーチの調査によると、20歳から49歳までの男女2000人を対象にして調べた結果、ポイントの貯めやすさで、全体の7割が高く評価しているのが「楽天ポイント」です。

楽天グループが提供している、ポイントが貯まる主なサービスは次のとおりです。

 

  • ショッピング部門 : 楽天市場、楽天ブックス、楽天Kobo(電子書籍)、楽天西友ネットスーパー、楽天ペイ、楽天ビック(楽天×ビックカメラ)など。
  • 旅行部門 :楽天トラベル、楽天チェック(スーパー、コンビニなどへの来店)など。
  • マネーサービス部門 : 楽天銀行、楽天証券、楽天カード、楽天Edy、楽天ウォレット(仮想通貨)など。
  • ライフサービス部門 : 楽天エナジー(楽天でんき・楽天ガス)、楽天モバイル、楽天生命、楽天ビューティ(美容院予約)など。
  • 無料サービス部門 :楽天ウェブ検索、楽天ROOM(アフィリエイト)など。ポイントを効率よく貯められるお得なセールや期間限定キャンペーンなどもたくさん開催されているので、一部を紹介しておきます。

 

毎月5と0の付く日に、楽天市場でエントリーして、商品の購入に楽天カードを利用するだけでポイントが5倍になります(楽天プレミアムカードの場合は7倍)。

 

SPU(スーパーポイントアッププログラム)は、楽天グループで提供されているサービスを使うほどポイントがアップするもので、最大で15.5倍になります。

月末時点でのSPUの倍率は、同月利用分のすべての購入履歴にさかのぼって適用されます。

 

楽天リーベイツは、高還元率ポイントバックサービスです。

ユニクロやビックカメラなどとも連携していて、経由して買い物をするだけで、それぞれの店舗に適用される割合で楽天ポイントが還元され、なおかつショップのポイントもダブルで貯まります。

 

楽天グループ以外でも、楽天カードを使ってポイントを貯められます。

マクドナルド、ミスタードーナツ、ファミリーマート、すき家、くら寿司、サンドラッグ、ココス、大戸屋、ガスト……。

ほかにも多数の店舗で可能です。

本当に多くの店舗で貯められるので、決済をする場合は楽天ポイントが貯まるかどうかを確認するのがいいと思います。

 

dポイントを使う人も増えている

会員数が8100万人を突破(2021年3月)した「dポイント」は、NTTドコモが運営するポイントシステム。

ドコモユーザー専用のサービスというイメージがあるかもしれませんが、ドコモユーザー以外でも利用できます。

ただし、利用するには「dアカウント」の取得が必要です。

 

加盟店も着々と増え、2021年3月末の時点では全国8万6000店舗。

大手コンビニチェーンや、マクドナルド、ミスタードーナツ、モスバーガーといったファーストフード店など、身近な店が多いので利用しやすく、ポイントも貯めやすいのが特長です。

 

dポイントカードは、スマホにダウンロードしておける「dポイントクラブアプリ」での利用が便利です。

TポイントならYahoo!ショッピング、楽天ポイントなら楽天市場、というようにそれぞれのポイントには貯めるのに最適な場所がありますが、dポイントの場合はリアルな店舗で貯めるのに適しています。

ネットではアマゾンやメルカリでも使えます。

 

ポイント還元率は加盟店舗によって異なりますが、だいたい実際支払った金額の0.5%から1%です。

使用の際は、レジでアプリのバーコードを見せるだけ。

dポイントクラブ会員専用のお得なクーポンが利用できるのも魅力の1つ。

2020年ネットエイジアリサーチの調査によると、dポイントの使いやすさ、貯めやすさ、利用のしやすさは「楽天ポイント」「Tポイント」に続く高い評価です。

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