過度な節約はモチベーションを下げる

節約

日常からできる節約術

生活費をうまく削減する方法を考えてみましょう。

日ごろからできる節約術を思い付くままに挙げてみます。

食費の節約

まずは食費。スーパーの特売日やポイントの貯まりやすい「お客様感謝デー」に買い物に行く人は多いと思います。

消費期限が近くなってしまった「おつとめ品」もその日に食べるなら問題なし。

一人暮らしなら、会社帰りにスーパーに立ち寄って割引のお総菜を夕飯のおかずにするような場合もあるはずです。

日常的には、新聞折り込み広告やスーパーのインターネットチラシで、その日限定の特売品のチェックも欠かせません。

野菜はできる限り自前でというつわものは、家庭菜園では小学生の理科の学習教材にもなるミニトマトの栽培を手がけ、キッチンでは水耕栽培で「豆苗」の再生を繰り返します。

日常の習慣で食費を削減するという視点では、予算をあらかじめ決めて1週間分の食費を袋分けするのがおすすめです。

買った食材をすべて使い切ることも節約につながります。

食費については、ふるさと納税や株主優待で届く食品や食事券も利用して、楽しみながら節約を続けていきましょう。

電気料金の節約

電気料金の節約は、電気を使わないことから。

こまめに電気を消し、電球はLEDライトに取り替えます。

待機電力は、家庭の電気量の約5・1%に相当し、年間で6160円にもなるので、コンセントから電源プラグを抜くようにしましょう。

窓は断熱シートやカーテンを使って温度を調整し、夏のクーラーは28度に設定、冬場の暖房は21度で適切な温度管理をしていきます。

エアコンの使い方として気を付けたいのは、短時間の外出時には電源を切らないこと。

再びいちから温度の調整をすると電力の無駄になります。

最近の個人的な発見は、冷蔵庫にメモを貼り付けるのに使っていた磁石類を取り外すと、電気料金が安くなることでした。

電力会社を切り替える

2016年4月から電力が自由化され、従来は東京電力、北海道電力、九州電力など地域の電力会社が一社独占だったところ、新たな会社が参入できるようになりました。

そのおかげでいまは電気料金の安い高いで自由に電力会社を選ぶことができます。

それぞれの会社独自のお得なサービスや時間帯なども目白押しです。

携帯電話会社やガス会社も新電力に参入して、電気との抱き合わせで料金を下げるなどのサービスのほか、ポイントが付いたり商品券などがもらえたりすることも。

ただし、会社によっては契約期間が設けられていて途中で解約すると違約金が発生する場合もあるので、新たに契約する際にはよく確認してください。

契約会社を変えても、送電するのはこれまでどおり地域の電力会社です。

停電のときなどの対応や電気の品質と信頼性はこれまでどおりで変わりません。

新電力各社のウェブサイトでは、郵便番号と現在の月の電気使用料金を入れてシュミレーションすることができるので、電力会社の切り替えを検討する際は試してみてください。

安くなれば、それに越したことはありません。

ガス料金の節約

キッチンでのガスの節約術を紹介すると、調理中は鍋のサイズに合った火の大きさを守り、濡れている鍋底は必ず水分を拭き取ってからコンロにかけます。

余分なガスは使いません。

1つの鍋で同時調理をしたり、茹ゆで汁を再利用して他の野菜を茹でるなどの工夫をしましょう。

蓋をして蒸し焼きにすると火の通りは早くなります。

圧力鍋を使用すると鍋をコンロにかける時間が短くなります。

お湯を沸かすときはやかんよりも電気ケトルのほうが早く沸きます。

また、寒い時期にコトコト煮込む料理は、必ず石油ストーブを使いましょう。

常備菜も一度にたくさん作っておくと、ガス代の節約になります。

契約を見直すなら、プロパンガスから都市ガスに変更するとガス代が安くなる場合も。

浴室では、追い焚だきの回数を減らし、シャワーの時間を1日1分短く、お湯の温度は必要以上に上げないようにしましょう。

水道料金の節約

家庭で水を使う場所の割合は、風呂40%、トイレ21%、炊事18%、洗濯15%、洗面その他6%です。

お風呂では、節水シャワーヘッドを使うようにします。

一人暮らしならシャワー、人数が多い場合は湯船にお湯を張るほうが経済的です。

湯船の残り湯は翌日の洗濯で使います。

雑菌や汚れ落ちのことも考えると、「すすぎ」のときの水には使わず、「洗い」のときの水として使いましょう。

トイレの節水方法として、以前、水入りのペットボトルをタンクに入れる方法がはやりましたが、おすすめできません。

ペットボトルが中で倒れてタンクの付属品が壊れてしまうような事故がいくつも発生し、かえって大出費になった例もあるようです。

ちなみに最近のトイレの給水タンクは節水タイプのものが使われているので、トイレの水道量は固定費用として考えてもよいでしょう。

キッチンでは、食器洗いの際の湯温を低めに設定し、食器洗い乾燥機を使うときはまとめ洗いをします。

野菜の下茹では電子レンジで。

ガス代や水道代が抑えられ、ブロッコリーは茹でるよりも電子レンジ調理のほうが栄養価も高く美味しくできます。

携帯電話料金の節約

携帯電話のキャリアは格安SIMを使っていますか。

2014年に「SIMロック解除に関するガイドライン」が改正され、SIMロックの解除が自由にできるようになって早くも7年がたちました。

2021年に楽天モバイルは通信料を1年間無料にするキャンペーンを打ち、同時期にはドコモが低価格帯でahamoを出すなど、携帯電話料金は以前に比べるとずいぶん割安感が出ています。

格安SIM携帯はプランも様々。

音声通話を中心に使うのか、それともデータ通信だけで十分なのか、はたまたデータ通信も音声通話もマストで使うのか、音質や画像の質にもこだわっているのか、そんな自分のライフスタイルや価値観を大切にしつつも、月々の支払い額をできるだけ抑えられるプランを選ぶことが大切です。

筆者はいま、楽天モバイルを使っているのですが、キャンペーン中に契約したため、この先まだ数ヶ月はデータ通信も音声通話も0円のままです。

使用する地域によるとは思いますが、現在の快適なデータ通信や通話量無料のシステムを考えると、0円のキャンペーン期間が終わってもしばらくはこのまま使う予定です。

出張先でのパソコンのインターネット環境も、この楽天モバイルのテザリングで十分。

とても快適で満足しています。

フリーWi-Fiを使うのはセキュリティー的にも不安がありますし、ポケットWi-Fiは2~3日の短期間で借りるのには送料を含めると非常に割高です。

被服費の節約

メルカリやリサイクルショップで中古品を買うのも手です。

自分の使っていた不用品を売ってそのぶんで買うなどの工夫もよいと思います。

まとめ買いなら、初売りの福袋で中身の見えるものはチェックする価値があります。

思わぬ安価で掘り出し物や欲しいものが手に入る可能性もあります。

衝動買いはせず、計画的に予算を決めて、買い物はバーゲンに限定するなどもよいでしょう。

子どもの服はすぐ小さくなるので、自分の子どもより少し大きな子どものいる家庭からお下がりがもらえると、とても重宝します。

ハンドメイドの子ども服も、子どもには喜んでもらえてなおかつ節約にもなるので一石二鳥です。

ここまで、すぐに思い付く節約術を挙げてみましたが、いかがでしょうか。

このあたりは主に「頑張る節約術」です。

この中にはすでに実践しているもの、今後やってみたいもの、もしかしたらここになかったとっておきの節約術でもっと節約効果を実感しているものもあるかもしれません。

いずれにしても、節約術が生活資金を抑えるポイントになるのは間違いありません。

少しでも参考になればうれしいです。

 

意識や習慣は簡単には変わらない

とはいえ、節約が大事だからと日常的にこれだけのことを繰り返して長期にわたって頑張り続けていると、いつかは疲れてしまうときが来ます。

おそらく、節約のモチベーションが落ちてしまうのは、こんなときだと思います。

 

  • 食品スーパーでおつとめ品を買ったらすでに傷んでいた
  • 最安値だと思って買ったら、もっと安いものが他店にあった
  • 安いものを探して店をクルマで渡り歩いているときに、ふとガソリンと時間の無駄に気が付いた
  • 食べたいものを我慢していて、お腹が空いて気持ちが満たされない
  • 欲しいものをなかなか買えない気持ちにむなしさを感じる
  • お金を使うのに罪悪感を覚える

 

自分の意識や習慣が変わっていないのに無理に節約をしていたり、安く買えてもそれがどこまで家計に反映しているのか実感がなかったり、いつまでこの節約を続けるのか終わりが見えないのは、気持ちが疲れてしまう原因です。

具体的には「日常的に節約を続けたことで何がどれだけ削減できたのかを可視化して、実感が持てるようにする」、「欲しいものを買うなどの目標を設定し、期間を決めて節約をする」といった方法があります。

 

頑張らないで長く節約を続けていく

節約を長く続けるためのいちばんのコツは、「頑張らなくてもできる節約をしていくこと」です。

頑張らない節約は、目に見えない無駄を省くだけ。

節約している実感がなくても節約できているのであれば、頑張る必要もないですし、モチベーションもいりません。

何ごともそうですが、長く続けていくためには無理をしてはいけません。

習慣を変えるのも嗜し好こうを変えるのも、そう一足飛びにはできませんし、1つの目標を達成したあとすぐに次の目標の設定をするというのを繰り返しながら頑張る節約は、長くは続かない場合が多いです。

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