日本のインフレ率はアメリカほど高くない
話は「4%ルール」に戻りますが、日本はアメリカと比べるとインフレ率はそれほど高くはありません。
2021年度は、4月時点での推定値で、アメリカ2.26%、日本は0.14%となっています。
このインフレ率の上にアメリカと同じ年利7%で投資元本が運用できているとすれば、早期リタイアのための目標金額は、25倍の8338万円とまでいかなくても大丈夫です。
取り崩す運用益も、アメリカのインフレ率2.26%を基準とするわけではなく、仮に日本のインフレ率1%とした場合なら、年利5%でも計画することが可能と考えられます。
年利7%は優に超えられる
そして日本国内には利回りのよい商品がたくさんあります。
好調なアメリカ市場にも日本から投資はできますし、この先の章で紹介していく金融商品には、高配当銘柄株やロボアド投資、株主優待、株、堅調なインデックスファンドへの積立投資などがありますが、どれもいまはよい結果が出ています。
また、老後資金2000万円を自分で作っていけるようにと、国が税制優遇措置をしているiDeCoやNISAも活用して地道に投資を続けていけば、アメリカが毎年成長を続けてきた年利7%の運用率は優に超えられます。
いざとなれば、生活保護や障害年金も受けられますし、様々な社会保障制度の存在も大きいです。
考えてみれば、日本国内にいる人のほうがアメリカに住んでいる人よりもFIREしやすい環境にあります。
収入を減らして出費を減らす
実際にFIREを達成して早期リタイヤを実現するため、収入を増やし支出を減らすには何をすればよいのでしょう。
「節約」に一生懸命になりすぎて、気持ちがすり減ってしまうという話をよく聞きます。
欲しいモノを我慢したり、1円でも2円でも安く買うためにあちこち探し回って、すっかり疲弊しきってしまう人もいます。
そうなると、せっかくのFIRE達成への挑戦も楽しくなくなり、モチベーションは下がるばかりです。
ストレスになるような方法でFIREを目指すのはやめましょう。
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