コミュニティ運営が成功する3つの基本ルール
50代からの起業でブログをやったりKindleをやったり、さらにはオンライン講座を作ってそれを販売して成功し、あなたに「価値」と「世界観」を感じてくれた卒業生が生まれたら、そこで関係を終わらせてしまうのは非常にもったいないことです。
その卒業生たちとのつながりを維持し、長期的なファンになってもらうための受け皿として、特別なコミュニティを作りましょう。
コミュニティ運営を成功させるために、まず押さえておきたい「コミュニティ運営が成功する3つの基本ルール」を解説します。
ルール①:「コンテンツ」ではなく「人物」で集める
「〇〇のノウハウが学べる」といったコンテンツ主体のコミュニティは、メンバーがその目的を達成したり、興味を失ったりすると離れていってしまい、長続きしません。
このような時には、メンバーを入れ替えて常にやる気のあるメンバーしかいないようなコミュニティにすることがポイントになりますが、そうなると常に入れ替えをしていくことになり、とても手間がかかります。
それならば、やはり卒業してくれた受講生と長くお付き合いしていくほうがいいです。
この「長く続くコミュニティ」を作るポイントは、「コンテンツ」ではなく講師である「あなた」という「人物」でメンバーを集めることです。
私で言えば「山田の考え方が好き」「山田の情報発信をこれからも受け取りたい」と言ってくれる卒業生をファンにして集めるようなイメージになります。
オンライン講座の卒業生に限定すれば、 そもそものあなたへの信頼や共通の価値観を持ったメンバーが集まるわけですから、質の高いコミュニティの土台ができるのです。
ルール②:あなたの「考え方」や「人柄」を好きになってもらう
コミュニティ内では、あなたとの交流を通じてより濃いファンになってもらうことを目指します。
コミュニティ内での情報発信は、新しいノウハウを提供し続ける必要はなく、むしろ、あなたが日頃考えていることや、物事の捉え方といった「価値観」や「世界観」を積極的に発信することが、メンバーを惹きつけ続ける鍵です。
そこに魅力を感じてもらう必要があります。
そのためにも自身のUSP(Unique Selling Proposition:独自の売り、独自の強み)を磨き、「他の人にはない、あなたならではの魅力は何か」を自分自身で深く理解し、発信を続けていきましょう。
ルール③:「ここだけの特別な場所」という演出をする
人は、誰もが簡単に入れる場所よりも、限られた人しか入れない場所に特別な価値を感じます。
この心理をうまく活用し、「仲間意識」や「ここが自分の居場所だ」と思ってもらい、コミュニティの一員であることに心地よさや安心感を感じてもらいます。
「メンバー限定」の活動を、あえて外部に発信して「本日はコミュニティメンバー限定のランチ会です」といった投稿を、あえてSNSなどを使ってオープンな場所で発信してみてください。
外部の人には「どうやったらこのランチ会に行けるのだろうか」という憧れが生まれるのと同時に、内部のメンバーには「自分たちは特別だ」という優越感が生まれます。
失敗しないコミュニティの作り方
次に、コミュニティを実際に作るための具体的な準備と手順です。
コミュニティは、オンライン上で運営します。
コミュニティ運営ツールには、Slack(スラック)、Discord(ディスコード)、LINEオープンチャットなどがありますが、私が推奨するのは無料かつ特別感の演出ができる「Facebookグループ」です。
コンセプトと名前、会費を決める
コミュニティのコンセプトを決めます。
「提供されるものは何か」「どのような人がどうなれるのか」を定めてください。
コミュニティの名前は、覚えやすく口に出しやすい4文字程度のネーミングがお勧めです。
その中に濁点が入っていると、より記憶に残りやすくなります。
覚えやすい4文字のネーミングで有名なところは「ガンダム」「ドラゴン」、濁点はありませんが「ポケモン」などがそのいい例です。
会費は、無料ではなく500円や1000円でも設定した方が、コミットメントの低い人が入ってくるのを防ぎ、コミュニティの質を保つ上で効果的です。
トラブルを防ぐためのルールを作る
お金のトラブルや、他のメンバーへの営業・勧誘行為などを防ぐためのルールを明文化しておきましょう。
規約として事前に示しておけば、万が一ルール違反者が出た場合も、スムーズに対応できます。
また「主催者の権限で、不快だと感じた人は削除します」といった一文を入れておくと、コミュニティの秩序を保つ上で強力な権限になりますので、これを活用するのも良いでしょう。
参加者はオンライン講座の卒業生に限定するコミュニティの参加者は、オンライン講座を受講した卒業生だけに限定します。
共通の話題や価値観があると、メンバー間の温度差がなくなり質の高いコミュニティを維持することが可能です。
外からは見えない「秘密の場所」にする
私のコミュニティでは、入り口は外部の人には見せないようにしています。
価値観の合わない人の侵入を防ぐためです。
入り口を公開してしまって紛れ込んだ人がいると、そのことによって他のメンバーに迷惑がかかったり、トラブルに発展したりして、リスクが発生する可能性があります。
「Facebookグループ」を使う場合、プライバシー設定を「非公開」にして「検索不可」に設定します。
「卒業生しか入れない」「招待された人しか見つけられない」というクローズドな環境を作ることで、「自分たちは選ばれた特別な存在だ」という特別感や優越感がメンバーの中に生まれ、満足度を高めます。
コミュニティを盛り上げる5つの仕掛け
作ったコミュニティを、メンバーが「ずっと居たい」と思うような楽しい場所にするための、具体的な運営の工夫(仕掛け)を解説します。
①新メンバーを温かく迎え入れる
新しいメンバーには、参加後すぐに自己紹介をしてもらいます。
そこに既存のメンバーが温かい歓迎のコメントをすることで、新メンバーは「仲間として認められた」と感じ、その後の活動に参加しやすくなります。
②主催者であるあなたの「今」を発信する
コミュニティの主催者となったあなたは、「価値観」や「世界観」が伝わるような情報発信を続けます。
すでに伝えているように、このコミュニティは「人」で集まっているので、ノウハウを提供し続ける必要はありません。
③直接会える「リアルなイベント」を開く
月に1回程度の交流会など、直接顔を合わせる機会を作りましょう。
お酒を酌み交わすなど「思い出の共有」をすることで、オンライン上だけの関係では生まれにくい強い絆が育まれます。
④メンバーに「役割」や「お得な特典」を用意する
メンバーにイベントの幹事をしてもらったり、新メンバーに乾杯の音頭などを任せたりすることで、メンバーにコミュニティでの役割を作ると、それぞれに居場所ができます。
また、新規講座のメンバー限定割引や、商業出版した際のサイン本プレゼントなど、メンバーでいることの具体的なメリット(実利)も提供します。
⑤主催者から、あえて「お願い」をしてみる
出版した本のレビューの協力など、主催者であるあなたからメンバーに頼み事をすることも、信頼関係を深める上で効果的です。
メンバーは「頼ってくれた」と感じてくれるケースが多く、喜んで協力してくれることも少なくありません。


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