SNSを活用してさらに影響力を広げる

起業

50代がやってはいけない、SNS運用の間違いはコレ!

ブランドを確立する上で、SNSの活用は有効な手段です。

しかし、やみくもに頑張るだけでは逆効果になることもあります。

ここでは50代の起業家が取るべき、SNSとの賢い付き合い方について解説します。

まず、多くの人が陥りがちな、自分のブランド価値を損ねてしまう可能性のある間違ったSNS運用について見ていきましょう。

個人的には、SNSは頑張れば頑張るほど、うまくいかないものだと感じています。

SNSには何のリアクションもしない「サイレントユーザー」が意外に多く、こちらが頑張っている姿を冷ややかな目で見ていることもあるからです。

 

間違い①:SNS運用を「仕事」にしてしまう

SNS運用を頑張るあまり、1日に何時間もかけて投稿を作成したり、ショート動画の制作に没頭したりと、SNSの運用自体が仕事のようになってしまうのは本末転倒です。

あなたの本来の仕事は、そこではないはずです。

 

間違い②:「悪目立ち」で差別化しようとする

競合が多いからと、よくわからない奇抜な肩書をつけたり、人と違うことをことさらにアピールしたりするのは、差別化のつもりが単なる「悪目立ち」になりかねません。

かえって「あの人、大丈夫か」と、信頼を失う原因になります。

 

間違い③:「売り込み投稿」ばかりで、余裕のなさを露呈する

集客したいがために売り込みの投稿ばかりしていると、「いつも売り込みばかりだな」と見なされ、逆ブランディングになってしまいます 。

ガツガツした姿勢は、あなたのブランド価値を下げてしまいます。

 

間違い④:批判を恐れて「当たり障りのない投稿」に終始する

炎上や批判を恐れるあまり、自分らしさを出せない当たり障りのない投稿ばかりしていては、そもそもSNSをやる意味がありません。

虚像の自分に集まってきた人とは、良い関係は築けないのです。

 

間違い⑤:過度な「自撮り」で、不快感を与える

X(旧Twitter)やFacebookのような受動的なメディア(自分が見たい情報ではなく、タイムラインに情報が流れて
くるメディア)で、興味のない人の自撮りばかり表示されると、見た人は不快に感じてしまう可能性があります。

 

50代の私たちには、ガツガツしたアピールよりも、どっしりと構えた余裕のある発信が適切です。

一生懸命さや「集客!集客!」という姿勢ではなく、でんと構えて、独自の「価値観」や「世界観」に基づいた自分らしい発信を心がけていきましょう。

 

 

目的別、SNSの戦略的な使い分け

SNSは、それぞれの特性を理解し、目的に応じて戦略的に使い分けます。

 

X(旧Twitter)

著名人やインフルエンサーのように、誰に媚びることなく、あなた自身の価値観や世界観に基づいた考えをつぶやく場として活用していきます。

SNSを教えている人たちは、特定の市場でどのようにして発言力を取るかにばかり視点がいっていて、その教えに従っている人たちが、本来の自分が出せていない投稿ばかりになっているケースも見かけます。

しかし、それではSNSをやっている意味がありません。

 

Facebook

新しい人と出会う場所というよりは、すでに出会っている人たちとの関係性を作るSNSです。

50代から起業をすると出会う人がどんどん増えていきますので、そういう人たちとの親睦を深めるために使っていきます。

ユーザー同士の距離感が近い感じがしますので、応援し合ったり協力し合ったりするようなことも起こりやすいです。

経験上、出版や講座のリリースでも反応が一番取れています。

 

YouTube

もし動画をやるならYouTubeです。

一過性で情報が流れてしまうSNSとは違い、あなたの知識やノウハウが動画コンテンツとして蓄積され続けるストック型のメディアです。

スパチャ、広告収入、そのほか案件など、複数の稼ぎ方ができるため、新たな収益の柱になる可能性も秘めています。

 

Instagram

人気もあるしユーザーも多いですが、写真投稿やリール動画、ストーリーズなどあまりにいろいろ機能がありすぎて、50代からの起業でやっていくには、その機能を十分に活かすだけの時間を割くことができるかどうか、と思ってしまいます。

 

ファンを惹きつける、SNS運用の3ステップ

SNSを効果的に活用し、あなたのファンを惹きつけるためには、やみくもな投稿ではなく、戦略的なプロセスが必要です。

ここでは、その具体的な3つのステップを解説します。

 

ステップ①:市場調査をして「勝ちパターン」を見つける

運用していくSNSにあなたの名前とプロフィールに関する情報を入力して登録を完了させます。

その後は、すぐに投稿をするのではなく、まずはあなたの活動分野における徹底的な市場調査を行ってください。

競合やすでに人気があって多くのフォロワーを集めている人たちが「どんな投稿をして、どんな反応を得ているのか」を、ひたすら観察し続けます。

これを続けていると、人気のある投稿の共通項が必ず見えてきます。

その共通項をつなぎ合わせると「こういう投稿をすれば、きっとうまくいく」という、あなたなりの「勝ちパターン」を見つけ出すことが可能です。

この勝ちパターンが見つかるまで、投稿はしません。

 

ステップ②:「勝ちパターン」に基づいた投稿の実践

競合調査を経て自分なりの「勝ちパターン」が見つかったら、いよいよ投稿です。

ただし、単に人気者のまねをするのではなく、市場調査で見つけた勝ちパターンに、あなた自身の「価値観」と「世界観」を掛け合わせて、あなたならではの記事を作り発信していきます。

 

ステップ③:共感してフォローされたら、その人との関係性を構築する

フォロワー数は、どのSNSにおいても多いほうがいいに決まっています。

しかし50代からの起業で展開していくSNS運用で大切なことは、フォロワーを増やしたいからといって、フォロー返しを期待したフォローをむやみに続けても意味がありません。

こちらから先にフォローすると、相手は「お返しをしなければ」という心理(返報性の法則)でフォローを返してくれるかもしれませんが、その人は、あなたの投稿に本当に興味があるわけではないので、その後の関係性の構築には発展しにくいのです。

それよりもあなたの投稿した記事を「面白い」と感じて自発的にフォローしてくれた人とのつながりを大切にしていきましょう。

この先、あなたの本当のファンになってくれる可能性があります。

このつながりを逃さないように、フォローしてくれた人に対してこちらからもフォローを返していくのです。

これが50代からの起業で展開するSNSでのフォロワーとの関係性を深めていく効果的な方法です。

 

「プッシュ型」のメディアで、ビジネスの安定基盤を

検索してたまたまあなたのブログにたどり着いた「一見さん」は、その場で欲しい情報が手に入れば、二度と訪れることはないかもしれません。

せっかく一度はあなたのブログ記事に興味を持ってくれたのに、関係がそれきりで途切れてしまうのは、非常にもったいないことです。

そこでこの「一見さん」とのご縁を繋ぎ止め、SNSをきっかけに関係性がつながった人たちに、こちらから情報を届けられる「攻め(プッシュ型)」の道具を持つことが、ビジネスを安定させる上で重要になります。

メールマガジンやLINE公式アカウントは、プッシュ型のメディアです。

常に無料の特典やメールセミナーなどを用意し、これらと引き換えにリスト(メールアドレス登録や友達追加)を受け取る仕組みを作っておきましょう。

 

繰り返すようですが、50代からの起業は、小手先のテクニックではなく、あなたの人生経験に裏打ちされた「価値観」や「世界観」でファンを惹きつけ、深い信頼関係を築くことが成功の鍵です。

メールマガジンのようなプッシュメディアは、SNSの短い投稿では伝えきれない想いや考えをじっくりと届けることができるため、深い関係構築に最適なツールです。

また、アルゴリズムに左右されるSNSやSEOと違い、あなたが集めたリストは、誰にも奪われることのない、あなただけの資産です。

この安定した顧客の基盤を持つことが、50代からの地に足のついたビジネス運営を支えてくれます。

 

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