収益化しやすいKindleのテーマの見つけ方

起業

学びからテーマ(企画内容)を決めよう

ここからは、Kindle出版で収益を上げるための「テーマの見つけ方」についてです。

Kindle出版のテーマ探しは、書店に並ぶ紙の書籍(商業出版)とは全く異なるアプローチが必要だということを理解しておいてください。世の中のKindle出版プロデューサーには、商業出版の企画の考え方をそのまま流用し、「読者の悩みに寄り添いましょう」「欲求を満たすテーマを探しましょう」と教える人が少なくありません。

しかし商業出版のやり方でKindle出版に挑戦している人を見ていると、うまくいくケースは稀(まれ)です。

 

お金を払って習得したものから、テーマ(企画内容)を絞る

Kindle出版をするときの企画の考え方でお勧めするのは、「お金を払って学んでいること」を企画のテーマにすることです。

何かを習得するために本を数冊買ってみたり、セミナーに参加してみたりといった経験は、これまでに何度もあると思います。

例えば、株式投資のやり方を学ぶために、関連書籍を何冊も読み比べた経験や、スキルアップのためにさまざまな情報源から学ぶといった経験です。

その時間と費用をかけて習得した知見を、自身の「価値観」と「世界観」というフィルターを通して整理します。

「あの本にはこのように書いてあるけれど、自分ならこう実践する」というように、あなた独自の答えや仮説を導き出すのです。

その「自分なりの答え」を求めている人が世の中には必ずいます。

それを体系化してKindle本にまとめていくのです。

しかし読者に価値を提供するには、単に自分の考えをまとめて本にするだけではこと足りません。

さまざまな学びから導き出した「私ならこうする」という仮説を自身で実践し、実験と検証を重ねた上で「このやり方なら確実に成果が出る」という「自分なりの答え」を見つけ出していきます。

 

以前、私は自給自足の生活について学び、実践して検証していました。

農業に関する書籍を20〜30 冊ほど読み込み、農業に関する考え方はさまざまにあることを知り、それらの学びを踏襲して「自分なりの答え」を導き出し、自分なりに自給自足の生活をしてみたのです。

農業も「価値観」や「世界観」次第でやり方は異なります。

例えば、無農薬農法は健康的な食生活に価値を見いだしている人には適していますが、効率と安定を重視する農業に価値を感じる自分には合致しませんでした。

私が自給自足の生活に興味を持ったのは、お⾦がなくなったときに⾷いっぱぐれないためだったからで、安定的な収穫が成り⽴つやり⽅でなければ、意味がありません。

農薬をどのくらい使うかはさておき、安定的な収穫量が上がるなら多少の農薬の使用は許容してでもやっていくべきだ、というのが自分の最適解となりました。

この例でもお分かりのように、「価値観」や「世界観」のフィルターを通して導き出される答えは、単なる情報の寄せ集めではなく「自分なりの答え」です。

このようにして、企画テーマを見つけ、絞り込んでいってください。

 

Kindle出版は、知的な探究活動の延長線上にあるもの

さまざまな情報を踏襲して「自分なりの答え」が見つかったら、実践して検証していきます。

結果が出たら、そこから結果に至るまでの具体的な手順を逆算して、一つずつ整理していきましょう。

この作業がノウハウの体系化です。この体系化されたノウハウが、読者にとって価値のある一冊のKindle本となります。

 

類書がないかリサーチしよう

テーマの候補が決まったら、Amazon Kindleストアで類書が出版されていないかをチェックします。

もし類書が見つからなかった場合には、なぜないのかを考えてください。

もしかしたらそのテーマにはまったくニーズがないのかもしれませんし、あるいはニーズはあるけれど、まだ誰も書いていないだけなのかもしれません。

もし類書があった場合にはチャンスです。

まずは、その本の売れ行きをチェックします。

もし売れているなら、そのテーマ(企画内容)に一定の需要がある証拠です。

あなたは後から出版するわけですから、すでに出ている本よりも良い本にすれば勝てます。

まさに「後出しじゃんけん」のようなものですから、その本よりもすごい本に見えるようにすれば負けるはずがありません。

そのKindleよりも魅力的に見せられるカバーやタイトルは何か考えてみてください。

 

「読んでみたいな」と思わせるコピーでめくらせろ!

繰り返すようですが、Kindle出版で成功するためのポイントは、価値を必死に説明して「買わせる」ことではありません。

読者に「中を見てみたい」と思わせることです。

これに尽きます。

そのためには、タイトルやカバーで使用する「コピー」が非常に重要です。

少し煽り気味でも構いませんので「つい手に取ってみたくなる」と言われるような、知的好奇心をそそるコピーを考えていきましょう。

コンテンツの価値を感じさせるよりも「中を見てみたい」と思う、あの感覚です。

それができていれば、Kindle Unlimitedの利用者はあなたの出版したKindle本を見つけ、ページをめくってくれます。

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