50代からの起業で成功するための三原則
では、50代からの起業を目指すにあたり、どのような戦略を取れば、リスクを可能な限り抑え、安全に成功へと近づくことができるのでしょうか。
この記事では、私が実践してきた起業戦略を伝えていきます。
リスクを最小化し、安全かつ確実に成功へとつながる起業戦略です。
もしかしたら「そんなうまい話があるはずがない」と思うかもしれませんが、この戦略は特別なものではなく、才能や莫大な資金を必要とするものでもなく、「知っているか、知らないか」だけです。
まず、50代からの起業で成功するために、リスクを最小化し、安全かつ確実に成功へとつながる起業戦略として踏まえたい「50代からの起業で成功するための三原則」を紹介します。
50代からの起業で成功するための三原則
- 原則1:小資本で始められること
- 原則2:利益率の高い商売であること
- 原則3:在庫を持たないこと
「50代からの起業で成功するための三原則」について簡潔に解説しておきます。
原則1:小資本で始められること
初期投資がかからないビジネスを選んでいきましょう。
いきなり大きな資金を投じて店舗を構えたり、高価な設備を導入したりするのは避けてください。
事業を軌道に乗せ、生み出された利益の中から再投資して徐々に拡大していくのです。
大きく始めると、失敗した時の損失も大きくなり、資金が尽きるスピードも速くなってしまいます。
原則2:利益率の高い商売であること
できるだけ原価のかからない、利益率の高い商売をしていきましょう。
黒字化はそれほど難しくはありません。
利益率の高い仕事を始めるとなれば、最初は大きな売上にはならない可能性がありますが、それでも利益をしっかりと残すことが重要です。
仮に利益率が低い商売、いわゆる薄利多売のビジネスを始めてしまうと、大きな売上が上がっても手元に残る利益はわずかですから、結果として自分自身を疲弊させることにもなりかねません。
原則3:在庫を持たないこと
在庫を抱える必要のないビジネスをしていきましょう。
「在庫を持つ」ということは、その管理に手間とコストがかかることを意味します。
保管スペースも必要ですし、売れ残ってしまえば、それがそのまま損失となるリスクも伴うわけです。
また、商品が売れたらそこで梱包や発送といった手間も発生し、物流コストもかかります。
転売ビジネスをしている人も見かけますが、50代からの起業で選ぶビジネスとしては賛成できません。
この三原則を満たす事業としてまず紹介したいのが、コンテンツを売るビジネスです。
自分の知識、経験、趣味、ノウハウなどを「情報」としてまとめた講座やテキスト、書籍、動画などを商品として販売するビジネスのことです。
無形の資産を商品とするため、原価はほとんどかからず、在庫を持つ必要もありません。
50代からの起業を成功に導く3つのポイント
では50代からの起業を成功に導くために、この三原則を踏まえて選んだ事業を、どのようなステップで設計していけば良いのでしょうか。
ポイントは、小さく始めて、確実に育てるという視点です。
①副業からスタートする
副業からスタートしましょう。
リスクを最小限に抑えるためには、現在の仕事を続けながら副業として始めるのが最も安全な方法です。
起業するからといって、いきなり今の会社を辞めて独立することはお勧めできません。
会社員としての安定した給与収入を確保しながら、まずは自宅で空いた時間にビジネスの準備を進め、少しずつ収益化を目指します。
②独立のタイミングは慎重に見極める
副業で得られた収入が、本業の給料を上回るようになったら、そこで初めて会社を辞めて独立することを検討しましょう。
そこにたどり着くまで、生活費は会社の給料で賄い、副業で得たお金は独立した際の運転資金や投資資金として着実にプールしておくことです。
プールされた資金があれば、独立後も精神的な余裕を持って事業に取り組むことができます。
③仕組み化をして事業の成長を図る
副業からのスタートですし、焦る必要はまったくありませんが、最初から自動で売れる仕組みを作り上げておくことが成功への近道です。
一度仕組みを作ってしまえば、その後は比較的少ない労力で、継続的に収益を生み出し続けられる可能性のあるビジネスモデルがあります。
ストック型のビジネスというビジネス形態です。
時代に合わせた事業内容の更新や顧客対応などのメンテナンスは必要ですが、一度作り上げたものが資産(ストック)として収益を生み続ける点が特徴です。
例えば、先ほど紹介したコンテンツを売るビジネス(以降「コンテンツビジネス」と表記)を始めることにしたとします。
あなたの持つノウハウをコンテンツにしたオンライン講座を作り、販売の窓口を設けておけば、あとは自動的に商品が売れ、収入が入ってくるシステムです。
集客、セールス、決済といった一連の流れを可能な限り自動化した「自動販売機」のような仕組みになります。
小さく始めて確実に育てる起業の段階的アプローチ
小さく始めて確実に育てるビジネスに適しているのが、「コンテンツビジネス」です。
ここでは、コンテンツビジネスで起業した場合を例にして、小さく始めて確実に育てる段階的なアプローチをより具体的に解説していきます。
第1段階:コンテンツの企画を立てる
あなたの知識や経験、スキルの中で、他の人が「知りたい」「学びたい」と思うことは何かを考え、コンテンツの企画を立てます。
第2段階:実際にコンテンツを制作し、小規模で販売する
次に、その企画に基づいて実際にコンテンツ(電子書籍、オンライン講座、情報記事など)を制作し、まずは小規模で良いので販売を試みます。
第3段階:販売結果の反応を数値化し、分析する
実際に販売してみて、得られた反応を具体的な数値として把握し、詳細に分析します。
何が良かったのか、何が悪かったのか。
なぜ売れたのか、あるいはなぜ売れなかったのか。
これらの要因を徹底的に洗い出します。
第4段階:分析結果に基づいて改善して、再販する
分析結果を踏まえ、コンテンツの内容や販売方法、価格設定などを改善し、再度販売に挑戦します。
段階的に目標を設定してPDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)を回して、着実にビジネスを成長させていきましょう。
あとはその成功パターンを横展開していくことで、効率的に稼ぐことができます。
このサイクルを回していく中で、必ず「これはうまくいく」という「勝ちパターン」が見つかります。
この「勝ちパターン」が確立できたところで、その仕組みをテンプレート化し、量産体制に入るわけです。
うまくいっている仕組みを横展開すれば、効率的に収益を拡大できます。
しかし、多くの人が陥りがちなのが、このPDCAサイクルを繰り返し取り組むことをせずに勝ちパターンが見えないまま、量産しようとしてしまうことです。
うまくいかないものを複数抱えてしまうと、それぞれの改善に膨大な手間と時間がかかり、結局途中で挫折してしまうことにもなりかねません。
一つのモデルで「勝ちパターン」を確実に作り上げてから、次の展開を考える。
この順番を間違えないようにしてください。
このPDCAサイクルを回して改善していくという考え方は、コンテンツビジネスに限らず、「50代からの起業で成功するための三原則(小資本・高利益率・無在庫)」を満たす他のビジネスモデルにも応用できる普遍的な成功法則です。
焦らずに一つひとつのステップを丁寧に、そして確実に取り組むこと。
それが、50代からの起業を安全に成功へと導く、賢明な道筋です。



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