50代から取り組むべきコンテンツビジネスの全体像

50歳からの頑張らない起業

50代から始めるコンテンツビジネスの全体像

50代からの起業で取り組むべきコンテンツビジネスの全体像は、決して複雑なものではありません。

まず取り組むのは「ブログを書く」と「Kindle出版をする」の二つです。

これまでの人生で培った知識、経験、スキル、趣味といった無形の資産を「情報」としてコンテンツ化していきます。

ブログもKindleもこの後詳細に解説をしていきますが、とりあえずここでは簡潔に説明しておくと「ブログを書く」は、自身の経験を基にしたブログ記事を投稿することです。

日々の出来事を記録するライフログのようなイメージで構いません。

断片的な情報発信が中心となります。

「Kindle出版をする」は、自身が探究した「学び」を体系立てて電子書籍にするのです。

こちらはブログとは異なり、一つのテーマについてまとまった知識を提供するものです。

そして次は、これらの実践を続ける中で生まれた成功体験を「オンライン講座」にして制作、販売します。

50代からの起業で取り組むコンテンツビジネスは、「ブログを書く」「Kindle出版をする」から始めて、「オンライン講座の制作と販売」へとつなげていくイメージです。

 

ブログを書いて投稿する

ブログを書いて投稿し、インターネット上に公開します。

日々の経験をどんどんログとして記録していくのです。

例えば、映画を観た感想、読んだ漫画、プレイしたゲーム、飲食店での食事など、テーマは何でも構いません。

あなたが何かを体験すればするほど、書くネタは増え続けます。

書いた記事は主に検索エンジン経由で読者に届きます。

SEO(検索エンジン最適化)対策によって、あなたの記事が検索結果の上位に表示されるようになれば、アクセスが見込めるようになります。

ここで重要なのが、ブログに書く情報は実際にあなたが体験した情報、いわゆる「一次情報」であるという点です。

AIの出現により検索される回数が激減しているというニュースもありますが、今の段階でAIは、あなたが実際に体験した一次情報までフォローできないと考えています。

ちなみに「(店名)というラーメン屋さんは美味しいですか?」とAIに質問してみると、「はい、多くの人が絶賛する美味しいラーメン屋さんです」と答えてくれます。

どんな味で何が魅力なのかまでは、AIでは拾えないわけです。

個人の感想や体験は、AIが簡単に答えを出せるものではありません。

ラーメン屋の情報を集めている人は、実際にそのお店で食べた人の生の声を求めて、ブログやSNSを検索するものです。

このように、AIに代替されにくい一次情報は、今後も変わらずに検索され続けます。

それに加えて、こうした一次情報のキーワードは、ビジネスに直結する「悩みの解決」や「欲求を満たす」といったキーワードに比べて、SEOの競合が少ないというメリットがあります。

多くの企業やアフィリエイターは、直接的な収益につながるキーワードで上位表示を狙うため、そこは激戦区となりますが、個人の体験談といったキーワードで必死にSEO対策をする人は少ないのです。

ブログに集まったアクセスは、主に二つの方法で収益化します。

一つは、広告がクリックされるだけで報酬が発生する「アドセンス」、もう一つは、あなたのブログ経由で商品やサービスが購入されると報酬が発生する「アフィリエイト」です。

この具体的な手法については、別の記事で詳しく解説します。

 

電子書籍(Kindle)を出版する

あなたが探究した「学び」は電子書籍(Amazon Kindle)で出版します。

体系化された知識として提供するのです。

例えば、ガソリン代の高騰をきっかけに、燃費の良い運転技術を自分なりに研究し、その方法を誰でも再現できるようにまとめて一冊のKindle本にする、といったイメージになります。

Kindle出版の最大のメリットは、Amazonという巨大なネットショップの集客力を活用できる点です。

膨大な数のユーザーが回遊する中で、あなたの本に興味を持ってもらえれば、それが収益につながります。

購入には心理的なハードルが伴いますから、ここでのポイントは、Kindle本を買ってもらうことにこだわらないことです。

Kindleには読み放題サービスがあり、ページをめくってもらうだけでも収益が発生する仕組みがあります。

買ってもらうことを目指すより、ページをめくって気軽に読んでもらうことを目指す方が、収益化のハードルは低いのです。

 

オンライン講座を制作・販売する

ブログの投稿やKindle本を継続して何冊も出版し続けていくとさまざまな成功体験が生まれます。

その成功体験こそ、あなたしか書けない価値あるコンテンツとなり得ます。

例えば、あなたがブログから月20万円を稼げるようになったとしたらどうでしょうか。

まわりの人から「どうやってやったの?」と聞かれることがあるかもしれません。

これこそ、オンライン講座のテーマになります。

「ブログで月20万円稼ぐ方法」という講座を作って販売するのです。

私は、書いていたブログを経由して、テレビ出演の依頼を獲得した経験があります。

「どうやってテレビ出演につながったのか、やり方を教えてほしい」と言われたので、そのハウツーをオンライン講座にしました。

ただし、オンライン講座にする上で最も重要なのは「再現性」です。

「自分だからできた」という内容ではなく、他の誰かが実践しても同じような結果を出せるように、ノウハウを体系化する必要があります。

 

オンライン講座を販売するためには、事前にリスト、いわゆるあなたの商品に興味を持ってくれる可能性のある人たちのメールアドレスやLINEアカウントなどを集めておくことが不可欠です。

しかしすでにあなたには、ブログ記事や出版したKindle本を読んでくれている人がいます。

ブログ記事や出版したKindle本の中で特典を提供して、その特
典を受け取るのと引き換えにメールアドレスやLINE公式アカウントなどに登録してもらうことができれば、リストを集めることは可能です。

すでに買ってもらえる見込みの顧客がいる状態となり、ビジネスを円滑に進めることができます。

オンライン講座が完成したら、その集まっているリストにセールスをかければいいわけです。

最終的には、この販売プロセスを可能な限り自動化し、一度作れば永続的に収益を生む仕組み化を目指します。

 

「面白いこと」「役に立つこと」のコンテンツ化で人生を豊かに

50代から始めるコンテンツビジネスの根底には、一般的なビジネスで主流になっている「マーケットイン」ではなく、「プロダクトアウト」という考え方がベースになっています。

「マーケットイン」とは、市場やターゲット顧客のニーズを分析し、それに合わせて商品を
開発する手法です。

一方で、50代から始めるコンテンツビジネスの考え方にある「プロダクトアウト」は、自分自身の経験や学び、そして「これが面白い」「これが役に立つはずだ」という思いを起点に情報としてコンテンツ化して発信し、その価値に魅力を感じてくれる人が自然と集まってくるのを待つアプローチです。

例えるなら、市場調査を重ねて最大公約数的な機能を持つパソコンWindows(マーケットイン)と、スティーブ・ジョブズが「これが最高にクールだ」と信じるものを作り、その世界観に人々が熱狂するMac(プロダクトアウト)の関係に近いかもしれません。

 

このプロダクトアウトのアプローチは、何よりも「やっていて楽しい」という大きなメリットがあります。

もちろん、収益化までに時間がかかる場合もありますが、そこは50代ならではの資金力と時間を活用することで、乗り越えることが可能です。

自分が心から楽しいと思えることを発信し、それに共感してくれる人々とつながっていく。

これこそが、50代からの起業を単なる金儲けではなく、人生を豊かにする活動へと昇華させてくれるのです。

 

 

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