Kindleを収益化する情報設定
本文のEPUBファイルと表紙カバーが完成したら、Amazon KDP(Kindle Direct Publishing)というサービスに登録して設定し、販売を開始します。
ここでは、収益を最大化するための登録設定と、効果的なキャンペーン戦略について解説します。
KDPの登録画面では、本の情報を入力していきます。
登録するカテゴリやキーワード次第では、これから販売するKindle本を、Kindle Unlimitedの利用者に認識してもらえるか否かが変わってきます。
内容紹介:「内容紹介」は、Kindle Unlimitedのユーザが、あなたのKindle本を手に取るかどうかを決めるセールスページの役割を果たします。
私自身も、生成AIに本の内容を読み込ませ、「新PASONAの法則のようなセールスライティングの論理展開で、この本の内容紹介を考えてください」と指示を出して原案を作らせ、それをこちらで手直ししたものを「内容紹介」として設定しています。
カテゴリ
どのカテゴリに登録するかは重要です。
どんな人に読んでもらいたいかを考え、その人たちが集まるカテゴリを選びます。
本の内容とそのカテゴリの読者層をマッチングさせるイメージです。
キーワード
キーワード設定は、検索からの流入を増やすことにつながるので重要です。
本のタイトルやサブタイトルには含まれていないキーワードを7つまで設定できます。
ちなみに、タイトルに入っているキーワードは、ここで設定しても追加の効果はありません。
コンテンツの編集
EPUBファイルとカバー画像をアップロードしたら、必ず本のプレビュー機能を使い、データに問題がないか、意図通りに表示されるかを確認してください。
Kindleを収益化する価格設定
設定ができたら、「KDPセレクト」に登録します。KDPセレクトは、Amazon KDPで本を出版する著者が、任意で参加できるプログラムです。
特徴は、登録から90日間Amazonで独占販売するという契約を結ぶ代わりに、Amazonが提供する強力な販促ツールや、通常よりも有利なロイヤルティ(印税)を受けられる点にあります。
印税率が30%から70%に大幅アップし、Kindle Unlimitedの対象になるのですから、こんなに素晴らしいメリットはありません。
独占した販売権と引き換えに、販売を促進するための特典を得られるプログラムに登録することになりますので、Amazon以外のプラットフォームでは同じ内容の電子書籍の販売はできなくなりますが、私の経験上、電子書籍の売上の98%はAmazonが占めていますので心配はいりません。
Kindle本の販売価格は、KDPセレクトの上限である1250円に設定します。
「安くないと売れないのでは?」と考えがちですが、そうではありません。
50代からの起業であなたが制作したKindle本を読む人たちは、月額料金を払っているKindle Unlimitedのユーザーだからです。
彼らにとっては、99円の本も1250円の本も、追加料金なしの「無料」で読めることに変わりはありません。
であるならば、安い本と高い本のどちらを読むかと言えば、当然ながら価格が高く、価値がありそうに見える1250円の本が選ばれます。
99円という値付けをしてしまえば「書き手が自信を持っていないことの表れ」と見なされてしまう可能性があるのです。
価格設定は、Kindleの収益モデルの根幹となる重要な戦略です。
1250円の価格設定は少し強気に感じるかもしれませんが、結果として多くの人に読んでもらえることにつながります。
Kindleを収益化するキャンペーン戦略
KDPセレクトに登録して販売がスタートしたら、ランキング上位を目指すためのキャンペーンを行います。
キャンペーンでは、キャンペーン参加特典を用意してSNSであなたの出版したKindle本の紹介をしてもらいます。
Kindleのキャンペーン戦略は、商業出版のキャンペーンとはまったくの別物であるということは理解しておきましょう。
商業出版の場合、著者が大変な苦労をして執筆をし、やっと出版にこぎつけた、というストーリーがあるため、まわりの人々も「応援したい」という気持ちになりやすいものですが、Kindleの場合は比較的気軽に出版できるため、応援する側にも、そこまでの熱量が生まれにくいのです。
その違いを踏まえ、無理強いはせず、効果的な戦略でたくさんの人に応援協力を取りつけましょう。
キャンペーンは数時間集中して行います。
友人や知人が日常的にデバイスの前にいる可能性が高い時間帯を狙い、2~3時間に集中してトラフィックを集めます。
特典は、キャンペーンに協力してくれた人全員にプレゼントします。
シンプルでも読者が「欲しい」と思えるような魅力的な特典を用意してください。
シェアに協力してくれる友人たちの手間を少しでも省き、気軽に参加してもらうために、シェア用の定型文や画像はあらかじめこちらで用意します。
Kindleの紹介に高いモチベーションがない人も多いので、相手のやる気に任せるとうまくいかない可能性があるからです。
過度な事前告知や、購入者一人ひとりへの過剰な感謝の表明などは必要ありませんが、シェアしてくれた人には、しっかりと感謝の気持ちを伝えるようにします。
これが50代からの起業でやっていくKindle出版の全容です。
勉強したり探求したりしたことが増えれば増えるほど、あなたの思考はKindleという形に昇華されて資産として積み上げられ、収益化も可能にします。
ぜひ楽しんでやってみてください。


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