ストック型ビジネスだから資産ができる
コンテンツビジネスが稼げる理由は、一度、労力をかけて生み出したコンテンツは、その後も継続的に収益を生み出し続けるという点です。
一度作ったブログ記事やKindle本は、インターネット上に残り続け、あなたの資産としてどんどんとたまっていきます。
たとえあなたが新しいコンテンツを作るのをやめたとしても、過去に蓄積された資産が稼ぎ続けてくれるのです。
この積み上がった一つひとつのコンテンツが生み出す収益は、最初は少額かもしれません。
しかし「ちりも積もれば山となる」ということわざの通り、それらが積み重なることで、やがては大きな金額になります。
さらにたくさんのコンテンツ(資産)があること自体が、より多くの人を引き寄せる効果も生み出します。
また、パソコンとインターネット環境さえあれば、場所や時間を選ばずに取り組むことができるのも魅力です。
在庫を抱える必要がなく、体力的な負担も少ないため、無理なく継続できます。
好きなことを活動して経費にできる
起業するにあたって「好きなことをして稼ごう」という話をよく耳にします。
しかし私が提唱する方法は、その話とは少し発想が異なります。
趣味そのものを商品化するのではなく、「趣味で得られた経験や知見をコンテンツにして収益化する」という考え方です。
例えば、釣りが趣味なら、釣りそのものを商品化するのではなく、釣りに何度も行って得られた「特定の場所での釣り方のコツ」や「おすすめの道具のレビュー」をコンテンツにするのです。
趣味で得られた経験や知見をコンテンツにして収益化するメリットは、趣味をビジネスのためにやるわけではないので、自分の好きなことを好きなまま楽しみ続けられる点です。
さらに特筆すべき大きなメリットとして「節税効果」が挙げられます。
これまでお小遣いの中から捻出していた趣味にかかる費用が、事業に関わる「経費」として計上できるようになるのです。
経費が認められれば、その分、課税対象となる所得が減ります。
所得税だけでなく、所得額を基準に算定される地方税や社会保険料などにも影響が出てくるため、かなりの節税効果につながる可能性があるのです。
活動すればするほど節税になるというのは、それだけでもワクワクする話ではないでしょうか。
AIには真似できない「あなただけの情報」が収益になる
AIの技術がどれだけ普及しても、コンテンツビジネスの価値はなくならないと個人的には考えています。
なぜなら、このビジネスの核となるのは、AIには決してまねのできない「あなただけの情報」だからです。
情報を求めている人たちは、いつの時代も、口コミやレビューを含め、実際に体験した人の一次情報を探しています。
これは、過去のデータを統合して一般的な答えを出すAIには、決して回答できない領域です。
あなたが自身の経験したログを残すというスタイルを取っている限り、AIにその価値を奪われることはありません。
一次情報への普遍的なニーズはこの先も変わることはないのです。
人が情報を探す動機は「自分の知らないこと」への興味関心にあります。
だからまだ誰も足を踏み入れていないような、マニアックな情報ほど求められるのです。
ところが、AIは、多くの情報源から最大公約数的な最適解を導き出すのが得意ですから、どうしてもその過程で、マニアックな情報や少数派の意見は切り捨ててしまいがちです。
だからあなただけの情報が、収益になり得るのです。
またAIは、書き手の価値観や世界観といった、極めて個人的で独自性の高い情報、つまり他の誰もやっていないようなことは理解できません。
独自性が高ければ高いほど、それはAIが決して立ち入ることのできない、あなただけの聖域となります。
例えばKindle本をAIに書かせようとしても、⾃分のオリジナルなノウハウはなかなか書いてもらえません。
私も懸命にプロンプトに工夫を加えたりしてやってみたことがあ
りますが、どうしても一般的な話に寄せられてしまう傾向にあります。
AIは独⾃性の⾼いものの理解が苦手ですから、それだけ⾃分らしい考え⽅を「売り」にしていくことがポイントになっていきます。
ストレスフリーでお金だけではない豊かさが手に入る
コンテンツビジネスのビジネスモデルの特徴は、間接的なキャッシュポイントで収益を上げることです。
つまり、あなたが直接誰かからお金を受け取るという行為が発生しません。
人さえ集めれば、あとは仕組みが勝手にマネタイズしてくれるビジネスモデルです。
結果、誰と会ってもフラットな関係で気軽に付き合え、ガツガツする必要もないですし、ペコペコする必要もありません。
「売り込まなければならない」というプレッシャーから解放されるため、ストレスフリーな状態で活動を続けることができます。
私自身、このやり方でビジネスをするようになってから、誰に気兼ねすることなく、自分の考えを堂々と明確に打ち出せるようになりました。
そしてこのビジネスがもたらしてくれるのは、お金だけではありません。
自分が発信する情報に熱がこもればこもるほど読者は惹きつけられ、人気者になれます。
私は観光列⾞が好きで、観光列車評論家としても活動しています。
新しい観光列⾞が走るとなれば、いつだって初めて走るときにその観光列車に乗り込んでコンテンツを作りたいと思っています。
好きなのはもちろんありますが、最初に乗った⼈の情報が最もその価値を高めることができるからです。
その後に次いで出される情報は、情報が出回るほど価値は下がりますが、今度は他の人があまり注目していない視点で、受け取る側が欲しい情報を出していくと結果として喜ばれます。
だから人気者になれるのです。
そうした活動は、新たな人間関係も生み出します。
観光列車に乗り続けていく中で、私が鉄道会社の関係者と話す機会を得られたように、動けば動くほど関わる人間が増え、新たな刺激や情報を得ることができるので、ますます活動が⾯⽩くなっていくのです。
50代ともなれば周囲で怒ってくれる⼈もいなくなり、自身で自分を成⻑させることは難しく思うようになります。
「もう自分の成長もここまでかな」と感じるような年代ではありますが、興味関⼼のあることをテーマにして活動していくと、知⾒も広がり、学ぶことも増え、お金だけではない価値が雪だるま式に増えていくのです。

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